週刊少年サンデーで、1996‐2008年まで連載されていた大人気マンガ『犬夜叉』。
作者は『うる星やつら』や『めぞん一刻』、『らんま1/2』などを生み出している高橋留美子さん。
『犬夜叉』は戦国時代を舞台にしており、妖怪や妖刀なども出てくる戦国御伽草子です。
その物語の中でも高い人気を集めている七人隊。
昔大名に雇われていた少数精鋭の傭兵部隊で、奈落の四魂のかけらによって蘇り犬夜叉たちに立ちはだかります。
ですが、敵である七人隊がなぜこんなにも人気なのか?
七人隊の魅力などを解説し、登場話やメンバーの最後なども紹介していきます。
七人隊が人気!何巻の何話から?アニメは?
『犬夜叉』で人気の七人隊ですが、原作マンガでは24巻の第6話「亡霊」から始まります。
28巻の第10話「新生」まで計5巻にもわたって七人隊編は描かれています。
メンバーも多いからか、七人隊と長い間戦ってましたね。
アニメでは102話「亡霊に襲われた妖狼族」から第122話「強烈蛮竜 白霊山の死闘」まで七人隊との戦いが描かれています。
1週間に1つの話が進むとなると、アニメでは約5か月もの間七人隊編をやっていたことになりますね。
実は七人隊は、作者の高橋留美子さんが順番に登場する敵を倒していく物語構成に憧れて作られたといわれています。
また、高橋留美子さんは『犬夜叉』のベストエピソードの中に、七人隊をあげていました。
作者の思い入れも深く、キャラクターの魅力も相まって人気が衰えないのかもしれませんね。
七人隊のメンバーの名前、年齢、声優を紹介!
ここでは、七人隊それぞれの名前や年齢、声優を序列順に紹介していきます。
蛮骨(ばんこつ)
年齢は17歳で、額の十字傷と黒髪の長い三つ編みが特徴の七人隊のトップ。
他のメンバーからは「大兄貴」と呼ばれています。
顔もとてもかっこよいキャラクターです。
大の男3人でようやく持てるほどの重さがある大鉾・蛮竜が武器で、片手で軽々と振り回すほどの腕力があります。
人間でありながらも半妖の犬夜叉と渡り合える強さがあり、七人隊の中でも圧倒的でした。
仲間想いであるため裏切りを許さず、かけら欲しさに蛇骨を殺害した煉骨を断罪してました。
声優は『SLAM DUNK』の桜木花道や『ドラゴンボール』のトランクスなどを担当されている、草尾毅さんです。
煉骨(れんこつ)
年齢は24歳で、顔中に模様があり、坊主頭で布を巻いている七人隊の副将。
他のメンバーから「兄貴」と呼ばれています。
火や爆薬を使った頭脳戦が得意で、火炎放射やダイナマイトなどの自作の武器で戦います。
妖怪の鋼牙とも互角に戦えるほどの実力の持ち主ですが、蛮骨には一撃でやられてしまいます。
それだけ蛮骨がけた違いに強いということなのでしょうね。
声優は、『銀魂』坂田銀時や『涼宮ハルヒ』シリーズのキョンなどを担当されている杉田智和さんです。
銀骨(ぎんこつ)
年齢は22歳で、七人隊の副将補佐の大男です。
戦いで傷を負うたびに煉骨によって改造されており、全身が武器仕掛けになっています。
サイボーグみたいですね。
副将補佐というだけあって煉骨には従順で補佐役に徹していました。
一度犬夜叉たちに敗れるものの、戦車となって復活。
煉骨の技術もすごいですが、銀骨の生命力も計り知れないですね。
声優は、『NARUTO』のキラービーや、『ハイキュー‼』の烏養繋心(2代目)を担当されている、江川央生さんです。
蛇骨(じゃこつ)
年齢は20歳で、七人隊の切り込み隊長。
唇に紅を差しており、女性用の着物を着てかんざしで髪をまとめている、中性的なビジュアルをしています。
うねる蛇腹刀・蛇骨刀を使い、好きな相手を切り刻むのが生きがいです。
色男が好きで、会う男性キャラクターに対し自分なりの評価をつけていました。
犬夜叉を気に入っており、戦いの最中に珊瑚が介入した際には「すっこんでろ女ァ!」と顔つきが変わっていました。
因みに考案段階では女性だったらしいのですが、犬夜叉が女の子を斬るという流れに疑問があり中性的な男性になったようです。
声優は『新機動戦記ガンダムW』のカトル・ラバーバ・ウィナーや、『天地無用!』の魎呼(りょうこ)を担当された折笠愛さんです。
睡骨(すいこつ)
年齢は26歳で、蛇骨とともに先陣を切っていく担当でした。
実は二重人格者で、魂に一切の穢れがない医者の顔と、凶悪な殺人鬼の2つの顔を持っています。
殺人鬼は医者の時の記憶がありますが、医者の時は殺人鬼の記憶がないので、自分の所業を知りません。
武器はウルヴァリンみたいな鉤爪がついた手甲を使った接近戦が得意です。
戦闘力は蛇骨と互角ですが、武器のリーチの差で蛇骨の方が上になっているようです。
因みに作者によると、医者の時は桔梗との相性が良く、とどめをさすのは桔梗であるべきだと考えていたそうです。
声優は、『ONE PIECE』のサンジやジョニー・デップの担当声優でおなじみの平田広明さんです。
霧骨(むこつ)
年齢は33歳で、七人隊の中で一番小柄であり年長者です。
白装束を着ており、強力な毒による戦闘が得意です。
なので毒耐性ができており、自分の唾液さえ毒液として武器としていました。
醜い容姿のため、女性にモテないと思い込んでおり、毒で弱った女性を嬲り殺すことで感情を発散させています。
そのため女性には致死性の毒は使わず、身体は動かないが意識だけある状態にして殺すことを好んでいました。
声優は『僕のヒーローアカデミア』のエンデヴァーや『∀ガンダム』のハリー・オードを担当されている稲田徹さんです。
凶骨(きょうこつ)
年齢は30歳で、3m以上ありそうな巨大な大男です。
鎖付きの巨大な鉄球を振り回して戦っていましたが、基本的に武器を使わずその大きな体と腕力で敵を倒していく戦闘スタイル。
食欲がすごく、妖怪をも食べてしまうほどですが、代わりに知能は低いです。
声優は、『ドラゴンボール』のMr.サタンや『キン肉マン』のロビンマスクなどを担当された郷里大輔さんです。
七人隊の最後はどうなる?
七人隊の最期を、敗北順に解説していきます。
●凶骨
四魂のかけらの力により、首を折られたり腕がちぎれても再生しますがかけらがなくなれば再び死んでしまいます。
しかし、凶骨は知能が低いためその四魂のかけらの場所を鋼牙に教えてしまい、かけらを取られて敗北。
あっけなかったですが、作者も瞬殺されるキャラクターとして描いたといわれています。
●霧骨
霧骨は、毒耐性のある天敵の殺生丸と対峙してあっけなくやられました。
作者も「あまり長生きしてほしくない」と言っており、その通り登場してから倒れるまでがあっさりしていました。
●銀骨
原作とアニメで最期が違っており、原作では鋼牙との戦いで砲に詰め物をされて爆死します。
ですがアニメでは、煉骨を守るために自爆していました。
●睡骨
殺生丸との戦いでりんを人質にとり優位に立ちましたが、桔梗の破魔の矢によりかけらが浄化され、医者に戻ります。
医者に戻った睡骨は桔梗に、かけらを取るよう頼みますが蛇骨が先に睡骨のかけらを取り、睡骨は再び死亡しました。
●蛇骨
犬夜叉との戦いで風の傷を受け重傷を負い、それをみていた煉骨に四魂のかけらを取られて死亡します。
●煉骨
蛮骨への反逆心から、蛮骨より強くなるために銀骨や蛇骨の四魂のかけらを自分のものにしようとします。
しかし、蛮骨にそれがバレて断罪されてしまいます。
●蛮骨
犬夜叉との戦いで敗れた後、奈落に四魂のかけらを取られて死亡します。
蛮骨も犬夜叉との戦いの最後は原作とアニメで違っています。
原作では確実に蛮骨の体から四魂のかけらを切り離すために、一刀両断で蛮骨を倒します。
ですが、アニメでは奈落が差し向けた妖怪たちを斬ることにより蛮竜が妖刀化し、その妖気に向けた爆竜破により敗北します。
因みに、犬夜叉一行が七人隊の四魂のかけらを取るという「とどめ」を刺すことは一度もありませんでした。
七人隊にとどめを刺していたのは鋼牙、殺生丸、奈落、あと半分は仲間内というなんともさみしい結果に。
七人隊編のOPは何?
『犬夜叉』の七人隊の時のOPは、Every Little Thingの「Grip!」です。
私は当時この歌が大好きで、カラオケでも必ず歌っていましたね。
因みにエンディングは108話まではDo As Infinityの「真実の詩」、109話からはday after tomorrowの「イタズラなKISS」でした。
犬夜叉の曲は本当に好きな曲ばかりで、CDを買って何度も聴いていました。
今聴いても映像が目に浮かぶほど、懐かしい気持ちでいっぱいになりますね。
ここまで七人隊について紹介してきました。
今思えば、個性あふれるキャラクターばかりで声優さんも豪華でしたね。
ビジュアルもかっこよいキャラクターが多いので、人気が出る理由もわかる気がします。
七人隊はキャラソンやドラマCDなどでも登場していて、それだけ人気があるということですね。
記事を書いていて、もう一度犬夜叉を読み返してみたくなりました。