私の3歳の娘が大好きでよく見ているyoutubeチャンネル『Baby Shark(ベイビーシャーク)』。
チビザメ、ママ、パパ、おばあちゃん、おじいちゃんの5匹のサメの家族が出てきて歌でストーリーを楽しめる動画です。
私の娘はきっかけは忘れましたがこのサメの家族の『ベイビーシャーク』という歌が大好きで。
踊りながら歌うことはもちろん、キャラクターも大好き!
ずっと同じメロデイーで覚えやすいので、英語バージョンまで覚えてしまうほどのリピーターです。
でも、この「ベイビーシャーク」って曲何かで聴いたことあるような?元ネタはあるのかな?
調べてみたらなんだか裁判沙汰にもなっていたようで気になったので、「ベイビーシャーク」のうたの元ネタについて調べてみました。
「ベイビーシャーク(Baby Shark)」のうたの元ネタは?
こちらはPinkfongの製作したベイビーシャークの公式youtubeからの動画です。
ベイビーシャーク(Baby Shark)のうたには一応元ネタがあります。
原曲は誰が作ったというわけではなく、欧米で昔から歌い継がれてきた伝承歌(わらべうた)のようです。
キャンプやボーイスカウトなどでの定番の掛け合い歌となっていました。
それを派生したものが各国に広がっていき、世界中で似たようなバージョンが存在するようになります。
2000年代にはドイツで「Kleiner Hai(小さなサメ)」という曲がネット上で流行しました。
そして2016年に韓国の企業「Pinkfong(ピンキッツ)」が現代風のリズムにアレンジして韓国語のベイビーシャークの動画をyoutubeに投稿。
それが世界的大ブームとなりました。
まさかベイビーシャークに元ネタがあったなんて!
調べてみましたが、原曲らしい歌はあったものの、それが本当にわらべうたとして歌い継がれているものなのか断定はできませんでした。
ですが、ドイツで流行した「Kleiner Hai(小さなサメ)」はyoutubeの動画でいくつか見つけられました。
ピンキッツの製作したベイビーシャークとは少し異なるバージョンですが、見ていて少し怖かったです。
「ベイビーシャーク」の原曲は怖い?
ベイビーシャークの原曲は、実はピンキッツの製作した曲とは歌詞が違いました。
大元は一緒なのですが、原曲の伝承歌は少し怖い内容の歌詞が含まれています。
2つのうたの違い
・ピンキッツ
サメの家族が登場し、小魚たちを追いかけるが逃げられる
・伝承歌
サメの家族が登場し、人間を追いかけ人間が食べられる
ドイツで流行った歌も原曲と似たような歌詞で、最後には少女が食べられてしまう歌詞でした。
ここではそれぞれの歌詞を紹介していきます。
原曲の歌詞は、どれが本当か分からなかったので「こんな感じ」という一例として記載します。
Pinkfongのベイビーシャークの歌詞
Baby shark, doo doo doo doo doo doo×3
Baby shark!
(赤ちゃんザメ)
Mommy shark, doo doo doo doo doo doo×3
Mommy shark!
(ママザメ)
Daddy shark, doo doo doo doo doo doo×3
Daddy shark!
(パパザメ)
Grandma shark, doo doo doo doo doo doo×3
Grandma shark!
(おばあちゃんザメ)
Grandpa shark, doo doo doo doo doo doo×3
Grandpa shark!
(おじいちゃんザメ)
Let’s go hunt, doo doo doo doo doo doo×3
Let’s go hunt!
(狩りにいこう)
Run away, doo doo doo doo doo doo×3
Run away!
(逃げろ)
Safe at last, doo doo doo doo doo doo×3
Safe at last!
(もう安心)
It’s the end, doo doo doo doo doo doo×3
It’s the end!
(おしまい)
伝承歌の一例(和訳)
Baby shark, Doh-doh, doh, doh×3
Baby shark
(赤ちゃんザメ)
Momma shark, Doh-doh, doh, doh×3
Momma shark
(ママザメ)
Daddy shark, Doh-doh, doh, doh×3
Daddy shark
(パパザメ)
Grandma shark, Doh-doh, doh, doh×3
Grandma shark
(おばあちゃんザメ)
Grandpa shark, Doh-doh, doh, doh×3
Grandpa shark
(おじいちゃんザメ)
Going swimming, Doh-doh, doh, doh×3
Going swimming
(泳ぎに行こう)
Sharks a’coming, Doh-doh, doh, doh×3
Sharks a’coming
(サメがきたぞ)
Swimming faster, Doh-doh, doh, doh×3
Swimming faster
(速く泳いで)
SHARK ATTACK! (サメの襲撃だ!)(みんなで叫ぶ)
Lost an arm, Doh-doh, doh, doh×3
Lost an arm
(腕を失った)
Lost a leg, Doh-doh, doh, doh×3
Lost a leg
(足を失った)
Happy shark, Doh-doh, doh, doh×3
Happy shark
(満足なサメ)
CPR, Doh-doh, doh, doh×3
CPR
(心肺蘇生)
It’s too late, Doh-doh, doh, doh×3
It’s too late
(もう手遅れ)
Going to heaven, Doh-doh, doh, doh×3
Going to heaven
(天国にいった)
ドイツのKleiner Hai(小さなサメ)
Baby Hai Dim Dim DimDim Dimdim×2
(赤ちゃんザメ ディム ディム)
Kleiner Hai Dim Dim DimDimDimdim×2
(小さいサメ ディム ディム)
Großer Hai Dim Dim DimDim Dimdim×2
(大きいサメ ディム ディム)
Rießen Hai Dim Dim DimDim Dimdim×2
(巨大なサメ ディム ディム)
Weißer Hai Dim Dim Dimdim Dimdim×2
(ホオジロザメ ディム ディム)
Mädchen Schwimmt Dim Dim Dimdim Dimdim×2
(少女は泳ぐ ディム ディム)
Hai sieht Dim Dim DimDim DimDim×2
(サメが狙ってる ディム ディム)
Mädchen sieht Dim Dim DimDim DimDim×2
(少女が気付いた ディム ディム)
Hai holt auf Dim Dim DimDim DimDim×2
(サメは追いついた ディム ディム)
Mädchen schreit:¨ aaaahhhhh!
(少女は叫んだ アアー!)
Hai frisst mjam mjam mjamjam mjamjam×2
(サメがムシャムシャ)
ベイビーシャークの歌がパクリで訴えられた?
実は、Pinkfongの製作したベイビーシャーク(Baby Shark)の楽曲は2019年3月にパクリだと訴えられています。
訴えたのは、アメリカの作曲家ジョナサン・ライト氏。
「ジョニー・オンリー」として、youtubeチャンネルにて自身のアレンジした「Baby Shark」を2011年に投稿。
その楽曲がPinkfongの投稿したベイビーシャークと「驚くほど似ている」として、盗作を主張し著作権侵害による損害賠償を求めていました。
それに対してPinkfongは昔の童謡をもとに作曲しており、いかなるアーティストの楽曲も使用していないと主張しました。
・ライト氏のバージョンが二次的著作物(既存の著作物に新たな創造性を加えて作られた別の独立した著作物)であるかどうか
・Pinkfongがライト氏のバージョンを基にして制作したのかどうか
●裁判所の判断●
・ライト氏のバージョンは伝承歌に新しく創作要素を付加していないため、二次的著作物に該当しない
・Pinkfongがライト氏の楽曲に接した可能性はあるが、この口伝承歌に伴奏をつけるのはライト氏が初めてではなく普遍的なアイデアであるためそれだけでの判断は難しい
以上の結果、訴えたライト氏は敗訴することになりました。
最高裁判所まで到達したこのベイビーシャークの訴訟は6年かかり、2025年に終幕したようです。
世界中で多くのアレンジが加えられて様々なバージョンが存在する中で、パクリであるとは断定できなかったのでしょう。
口伝承歌なので、著作権が誰にあるわけでもなくクリスマスのうたや誕生日の歌のように誰でも自由に使える楽曲のようです。
ベイビーシャークの歌や振り付けは子どもにもおすすめ
実はベイビーシャークの歌や振り付けは、子どもの言葉習得や成長に良い手遊びであるようです。
まずはベイビーシャークの歌詞にもある「ドゥードゥードゥー」と繰り返す言葉。
一見何の意味もないように思えますが、実は乳幼児にとって言葉の繰り返しは言葉の発達を促す効果があります。
日本でも「オノマトペ(コロコロ、トントンなど)」やわらべうたなども同じ言葉を繰り返して遊びます。
赤ちゃんは単純な音を何度も口にして、ちゃんと言葉にできるかどうか自分の発音をテストしているのだとか。
また、ベイビーシャークの振り付けは原曲もPinkfong版でも、片手の指の動きから始まり、だんだん腕も使って大きくサメの口を表現していきます。
この動きは徐々に変わる運動の大きさを体で真似ることで、大きい動きと小さい動きの変化の練習になるのだそう。
youtubeでハマってずっと見ているのは少し心配になりますが、子どもの発達に良い面もある、と思うと少し気が楽になりますよね。
まとめ
- ベイビーシャークの元うたは、欧米のキャンプなどで歌い継がれてきた昔からの口伝承歌
- ベイビーシャークの原曲の歌詞は、サメに食べられてしまうという怖い歌詞がある
- 2019年にPinkfongはベイビーシャークのアレンジがパクリなのではと訴えられ、2025年に勝訴した
- ベイビーシャークは身体や言葉を使って一緒に楽しむことができる
現在みなさんが知っているベイビーシャークは、おそらくPinkfongの明るいバージョンだと思います。
ですがルーツはもっと昔からある童謡で、今のポップな曲ではなく少し怖い歌詞であることを知って驚きました。
私の3歳の娘もベイビーシャークが大好きで、日本語だけでなく英語版も覚えて好きな方を歌います。
「動画ばっかりで大丈夫かな?」と心配になりますが、一緒に歌いながら踊って身体を動かす機会があると親子で楽しめる時間に変わります。
ルーツを知ってみると子供が大好きなベイビーシャークの歌が少し違って聞こえてきそうですね。
子どもも大好きな曲だからこそ、ルーツや背景を知ってみることで親もより楽しめる楽曲になるのではないでしょうか。

